止め刺しは、わなにかかった獲物に、安全かつ速やかにとどめを刺す作業です。方法には、銃(銃猟の登録と所持許可が必要)、刃物(ナイフや槍で急所を刺す)、電気止め刺し器などがあり、どの方法でも、まず獲物の動きを止めて反撃を防ぐことが大切です。初めての人は、必ず経験者と一緒に行いましょう。
止め刺しの方法の比較
安全な手順の基本
- 獲物が届く範囲(ワイヤーの長さ)を見極めて、その外から様子を見る
- ワイヤーが切れかけていないか、固定した木が揺らいでいないかを確かめる
- 仲間がいれば、獲物の注意を引く役と、止め刺しをする役に分かれる
- 必要なら、棒やワイヤーで獲物の頭や足を固定する(保定)
- 素早く確実にとどめを刺し、獲物が動かなくなるまで離れて待つ
イノシシは特に危険
イノシシは、わなにかかっても非常に力が強く、ワイヤーを切ったり、固定した木を引き抜いたりして突進してくることがあります。牙で太ももを切られる事故もあります。油断せず、逃げ道を確保してから近づきましょう(イノシシに反撃されることはありますか?)。
苦痛を少なくするために
止め刺しは、獲物の苦しみを少しでも短くするための作業でもあります。ためらって何度も刺すより、急所を確実に狙うほうが獲物の苦痛は少なくなります。止め刺しの直後に放血を行うと、肉の質もよくなります(放血(血抜き)はどうやるのですか?)。
電気止め刺し器は、使い方を誤ると自分や仲間が感電する危険があります。濡れた場所での使用や、獲物に触れている人がいるときの使用は特に危険です。製品の説明をよく読み、講習を受けてから使いましょう。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)(2026年11月時点で確認)