シカやイノシシなどの大型獣を苦しませずに仕留めるには、心臓や肺がある胸の部分(横から見て、前足の付け根の少し上あたり)を狙うのが基本とされます。的が比較的大きく、当たれば短い時間で倒れるからです。頭や首は、当たれば即座に倒れることがありますが、的が小さく外しやすい部分です。
狙う場所の考え方
獲物の向きと狙い方
- 真横を向いている:胸の急所を狙いやすい、いちばんよい向き
- 斜めを向いている:弾が体を通って反対側の胸に届く角度を考える
- 正面を向いている:胸の真ん中を狙うが、的は小さくなる
- 背中を向けて逃げている:急所を狙いにくい。無理に撃たない
肉を傷めない考え方
腹を撃つと、内臓が破れて肉が汚れ、においも移りやすくなります。胸を正確に撃つことは、獲物を苦しませないためだけでなく、肉の質を保つためにも大切です(ジビエが臭いのはなぜですか?臭みを防ぐには?)。
撃ったあと
急所に当たっても、獲物がすぐに倒れずに走ることがあります。撃ったら、獲物の逃げた方向、血の跡、当たった音などをよく確かめ、すぐに追わずに少し時間を置くことが多いです(撃った獲物が逃げたらどう追えばいいですか?(手負いの追跡))。
急所の位置は、獣の種類や大きさ、体の向きで変わります。解体のときに内臓の位置を確かめておくと、次の猟で狙いどころが具体的にイメージできるようになります(獲った獲物の解体はどんな流れで進めますか?)。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)(2026年11月時点で確認)