巻き狩りは、猟隊で山の一区画を囲み、勢子(せこ)と猟犬が獲物を追い出し、獲物の逃げ道に陣取った待ち場(タツ)の射手が撃つ猟です。シカやイノシシの猟の代表的な方法で、リーダー(シカリ、頭などと呼ばれる)の指示のもと、役割分担と無線での連絡、撃つ方向の取り決めが欠かせません。
巻き狩りの役割
1日の流れ
安全のルール
- 持ち場から動かない:タツは決められた位置を離れない。動くと仲間の位置がわからなくなる
- 撃つ方向を決める:隣のタツや勢子の方向には撃たない。撃ってよい範囲を事前に確認
- 無線で連絡:獲物の動き、射撃、移動を無線で伝え合う(狩猟で無線機を使うには何が必要ですか?)
- オレンジの着用:全員がオレンジのベストや帽子を着け、互いに見えるようにする(なぜハンターはオレンジ色の服を着るのですか?)
- 確実に獲物と確認してから撃つ:音や影だけで撃たない(誤射(人を獲物と間違えて撃つ事故)はなぜ起きるのですか?)
初心者の参加のしかた
初心者は、まず経験者のタツの近くで見学したり、勢子の手伝いをしたりしながら、猟の流れを覚えます。猟隊のルールや言葉は地域ごとに違うので、遠慮せずに確認しましょう(巻き狩りに初めて参加するとどうなりますか?(ケーススタディ))。
巻き狩りの事故で多いのは、仲間を獲物と見間違えた誤射や、タツの間の撃ち合いです。どんなに獲物を逃しても、安全の確認ができないときは撃たないのが鉄則です。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)、環境省「鳥獣保護管理法第38条の解釈について」(2026年11月時点で確認)