タツ(待ち)は、巻き狩りで獲物の逃げ道に陣取って待つ射手の役割です。基本は、①決められた場所から動かない、②撃ってよい範囲(射界)と、撃ってはいけない方向を確認する、③音やにおいを出さずに静かに待つ、④獲物が出たら、獲物であることと背後の安全を確かめてから撃つ、の4つです。
タツに着いたらすること
獲物の出方
- 獲物は、勢子や犬に追われて、尾根や沢沿い、獣道を通って逃げてくることが多い
- 音を立てずに突然現れることもあれば、遠くから藪を揺らして来ることもある
- 犬の鳴き声の動きで、獲物がどこにいるかの見当がつく
撃つときの注意
- 獲物が仲間の方向に走っているときは撃たない
- 藪の中の影や音だけでは撃たない。体全体を見て獲物と確認する
- 確実に当てられる距離まで引きつける(獲物まで何メートルなら撃っていいですか?撃つ判断は?)
- 撃ったら無線で報告する。仕留めたか、手負いか、どちらへ逃げたか
待つときの心得
タツは、何時間も獲物が来ないこともあります。寒さ対策をし、動かずに待つ忍耐が求められます。携帯電話をいじったり、物音を立てたりすると、獲物に気づかれてしまいます(寒い時期の猟で体を冷やさない工夫は?)。
猟が終わる合図があるまで、タツから動かないのが原則です。勝手に移動すると、仲間が自分を獲物と見間違えるおそれがあります。移動するときは、必ず無線で知らせましょう。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)、環境省「鳥獣保護管理法第38条の解釈について」(2026年11月時点で確認)