シカやイノシシは嗅覚がとても鋭く、人のにおいが風に乗って届くと、姿を見る前に逃げてしまいます。そのため、獲物の風下から近づくのが狩猟の基本です。山の中では、時間帯や地形で風の向きが変わるので、風を読む力が猟果を大きく左右します。
風下から近づく
山の風の特徴(一般的な傾向)
- 朝:冷えた空気が斜面を下り、谷に向かって風が吹くことが多い
- 日中:日が当たって暖まると、谷から斜面を上る風が吹くことが多い
- 夕方:再び冷えて、下る風に変わっていくことが多い
- 沢沿い:沢に沿って風が流れやすい
実際の風は、天気や地形で大きく変わります。現地で確かめることが大切です。
風の確かめ方
- 指を湿らせて、冷たく感じる側から風が来ている
- 枯れ草やちぎった草、粉(ベビーパウダーなど)を落として流れる方向を見る
- 木の葉の揺れ方、煙の流れを見る
においを減らす工夫
- たばこ、香水、整髪料、柔軟剤などの強いにおいを避ける
- わなの設置では手袋を使い、においを残さない(くくりわなはどうやって仕掛けますか?手順を教えてください)
- 車の排気ガスやガソリンのにおいにも注意する
風を味方にできるようになると、獲物との距離がぐっと縮まります。猟のたびに風向きと獲物の動きを記録しておくと、自分の猟場の風のくせがわかってきます。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)(2026年11月時点で確認)