Q.112銃と弾の選び方

散弾やライフルの弾はどれくらい遠くまで届きますか?

公開日  運営:狩猟の疑問100運営事務局

銃の弾は、獲物に確実に当てられる距離より、はるかに遠くまで届きます。散弾の小さな粒でも数百メートル先まで飛ぶことがあり、スラッグ弾やライフル弾はさらに遠く、ライフル弾は数キロメートル先まで届くことがあります。撃つ前に、弾が届く範囲に人や建物がないかを必ず確かめることが、銃猟の安全の基本です。

「当たる距離」と「届く距離」

当たる距離と届く距離の違い 確実に当てられる距離 射手の腕と銃・弾で決まる 獲物を確実に仕留められる範囲 練習で自分の限界を知る これより遠ければ撃たない 弾が届く距離 当たる距離よりはるかに遠い 外れた弾も、獲物を突き抜けた弾も飛ぶ 山の向こう、林の奥まで届く 背後の安全確認が必要
当たる距離と届く距離の違い

弾が飛んでいく先

  • 外れた弾:獲物の後ろの林や斜面の向こうまで飛ぶ
  • 突き抜けた弾:特にライフル弾は獲物を貫通することがある
  • 跳弾:石や水面、硬い地面に当たって、思わぬ方向に跳ねる(「矢先の確認」とは何ですか?)
  • 上向きに撃った弾:鳥を狙って空に撃つと、遠くに落ちる

安全な撃ち方の考え方

  1. 獲物の背後に、弾を受け止める斜面(バックストップ)があるときだけ撃つ
  2. 稜線(尾根)の上の獲物は、背後が見えないので撃たない
  3. 林道、集落、農地の方向には撃たない
  4. 水面や岩の多い場所では跳弾を考える
  5. 仲間の位置を常に把握する(誤射(人を獲物と間違えて撃つ事故)はなぜ起きるのですか?)

法律の考え方とも同じ

鳥獣保護管理法では、弾丸の到達するおそれのある人、飼育動物、建物、乗物に向けて銃猟をしてはいけないと定めています。「当たらないだろう」ではなく「届くかもしれない」で判断するのが法律の考え方です(銃猟禁止区域や特定猟具使用禁止区域とは何ですか?)。

弾の到達距離は、弾の種類、撃つ角度、風などで大きく変わります。具体的な数値は、猟銃等講習会の教材(猟銃等取扱読本)で確認してください。

出典・参考:環境省「鳥獣保護管理法第38条の解釈について」、環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)(2026年11月時点で確認)

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