鉛の弾で撃たれた獲物の肉や内臓を、ワシなどの猛禽類が食べると鉛中毒になります。これを防ぐため、指定猟法禁止区域では鉛弾の使用が禁止されており、北海道では鉛弾の使用などが広く規制されています。代わりに銅などでできた無鉛弾や、スチール(鉄)の散弾が使われます。
なぜ鉛弾が問題なのか
北海道では、エゾシカ猟で撃たれた獲物の残りをオオワシやオジロワシが食べ、鉛中毒になる被害が問題になりました。
指定猟法禁止区域とは
環境省の資料では、指定猟法禁止区域では鉛弾などが禁止されると説明しています。区域は、ハンターマップや都道府県の告示で確認できます。水鳥の多い湖沼などで、鉛散弾の使用を禁止している地域もあります(猟をしてはいけない場所はどこですか?)。
代わりになる弾
- 銅弾(無鉛ライフル弾・サボット弾):シカ猟などで使われる。鉛より硬く、弾の変形のしかたが違う
- スチール散弾:鳥猟で使われる。鉛より軽いため、号数の選び方を変える必要がある
- ビスマス・タングステン系の散弾:価格は高めだが、鉛に近い性能
弾の種類によって射撃の感覚や銃への影響が違うので、銃砲店に相談して選びましょう(鉛を使わない弾(無鉛弾)にはどんなものがありますか?)。
鉛弾を使う地域でもできること
- 撃った獲物は放置せず回収する(放置は法律でも禁止)
- 解体した内臓や残渣は、埋めるなど適切に処理する(食べない部分や捕獲した獣の残りはどう処分しますか?)
- 弾の当たった周りの肉は大きめに取り除いて食べない
環境省は、鉛弾の使用を段階的に減らしていく方針を示しています。規制は年々変わる可能性があるため、登録先の都道府県の最新の決まりを確認してください。
出典・参考:環境省「狩猟制度の基礎事項」(狩猟者向け研修資料)、環境省「狩猟制度の概要」(2026年11月時点で確認)